家族が病院に入院した場合、一番接触することが多いのが看護師です。病室に見舞いに行っても、検査や診察の場面でも、必ず看護師との対話はついて回ります。
40年以上昔の看護師には聞かれなかったようなことも、今の看護師からは聞かれることがあります。
見舞いにくる家族の関係や、仕事であったりと患者のとりまく環境を理解する為に必要なのでしょう。緊急の場合の連絡先も1つに限らず、状況に合わせて第一連絡先、第二連絡先といったワガママにも対応してくれます。
以前はただの「患者」でしかなかったものが、「人間」として理解をされ、対応されているように感じられます。
これは学校等で教育を受けているようで、看護している側、医療側が「偉い」という時代から「同じ人間」であるという意識に変わったのではないかな、と思います。
どんなに優れた治療を受けていても、人間は気持ち1つで良くも悪くもなるものだと、この頃に知りました。どれほど難病だとか退院は無理だと言われていても、周りの人の思いやりや気持ちに応えようという力が人にはあるのかもしれません。
病気を治す目的でありながら、患者の生活面や精神面での理解や、支え方がスムーズに出来る看護師がこれからも学校教育などの努力によって増えていくとより良い医療環境になるのではないでしょうか。